└ 特許調査

2026年07月16日

権利を広く請求しつつ、特許が拒絶されるリスクを下げる2つの方法【リライト版】

特許はアイデアを保護するものです。
特許を取る際に、具体的な製品そのものについて権利を請求してしまうと、権利が極めて狭く限定的になることがあります。
結果として、アイデアを簡単に模倣されてしまうおそれがあります。

この点について、先日のブログで述べました。

では、同じアイデアのものであればなんでもかんでも含まれるようにして、特許を請求すればいいのでしょうか?
この点について、補足します。

■権利を広く請求すると、拒絶されるリスクが高まる

特許を請求する際に、権利が広くなるようにすればするほど、特許が拒絶されるリスクも高まります。
すでに出されている特許に類似する可能性や、公知技術の内容を含む可能性が高まるからです。

では、どうすればよいでしょうか?
以下、2つの方法について説明します。


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■①広い発明から狭い発明まで多面的に請求する

審査の過程で、審査官から拒絶理由が通知されて、公知技術が示されることがあります。
請求項を補正して、先行特許や公知技術を含まないようにすることによって、拒絶理由を解消することができます。

より有効なのは、出願の際に、広い発明から狭い発明まで、多面的に記載しておくことです。
審査結果を通じて、どの程度の広さの発明であれば、特許がされるのか、判断することができます。

■②特許調査を行う

①の方法では、審査官から拒絶理由が通知されてから、戦略を立て直すことになります。

最も狭くした発明まですべて拒絶された場合、出願書類の中から補正できる内容を発掘することになります。
このためには、出願書類に多数の内容を盛り込んでおくことが考えられます。
(特に近年では、出願書類のボリュームが増えたと言われています。)
しかし、出願書類作成に掛かるコストや時間や、さらに特許される可能性を考えても、効率的とは言えません。

また逆に、最も広くした発明が、ただちに特許された場合も、必ずしも好ましいとは言えません。
実はもっと広い発明についても、特許が取れた可能性があるからです。

そこで、①とは異なるアプローチがあります。
それは、特許出願する前に、どのような公知技術があるのか、特許調査しておくことです。

特許調査をしておくことで、最適な形で出願書類を作成することができます、

例えるなら、①の方法は、どのような攻撃が来るのかわからないので、あらゆる防御を準備しておかなければならないのに対し、②の方法は、攻撃の内容を想定して事前に防御を万全にしておくということです。

②のような考え方もあることを、知っておかれて損はないと思います。

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