拒絶理由通知
2016年12月04日
特許の審査官との面接の「イロハのイ」
(Q)企業の特許部の者です。
当社の特許出願について、審査官から拒絶理由通知が来ました。
審査官と面接をしたいと思います。どのように臨めばいいでしょうか?
(A)一概には言えません。
拒絶理由通知の内容や、その審査官が御社の案件をどの程度担当しているかや、弁理士が付くかどうかによっても、さまざまです。
ただ、意外と見落としがちな考え方で、基本中の基本の考え方があります。
それは、出願人(つまり御社)と、審査官が、ともにメリットになるような対応を心がけることです。
拒絶理由通知の対応(いわゆる中間処理)は、論争ではありません。
その対応は、一般的なビジネスと同じです。
関係者がWin・Winになることを意識したいものです。
審査官側のWinを一つ挙げれば、審査の効率を上げることです。
審査官面接の際には、審査官のためにも、十分な準備(補正案の作成など)をすることが必要です。
●出願人側のメリットばかりを主張すると・・・
ちなみに、こちら側のメリットだけを考えて対応すると、なにが起こるでしょうか?
こちら側のメリットばかりを主張して、威圧気味に対応したら(笑)、審査官もいい気はしないでしょう。
ただそれよりも、もっと基本的なことがあります。
それは、審査官に対して「緊張」するのです。
こちらのメリットが得られなかったらどうしよう、という思考になって、失敗しないようにと緊張するのです。
★ちなみに、審査官面接のことで意外によく質問されるのは、「どうしたら緊張しないか?」という点です。この点についてはさらに別の記事でも述べてみます。
この点、審査官面接は、相手方(審査官)にもメリットになるのだからと考えると、緊張することも少なくなるのではないでしょうか。
●弁理士の立ち位置
御社の身近に弁理士がいれば、審査官面接に同席してもらうと、安心でしょう。
では、弁理士には、どのような立ち位置で臨んでもらうのがいいでしょうか。
これも一概には言えませんが、以下のような3つの考え方があります。
①弁理士は、出願人と審査官の橋渡しをする。
これは一般的な考え方でしょう。こう考えておいても間違いではありません。
②弁理士は、出願人とタッグを組んで、審査官と争う。
このような考え方が望ましくないことは、ここまでお読みになってくだされば、ご理解頂けると思います。
むしろ、同じタッグを組むなら、こう考えてみてはいかがでしょうか。
③弁理士は、審査官とタッグを組んで、出願人の利益を図る。
審査官は、敵ではありません。
審査官と弁理士は、ともに特許のプロとして、協同して、(必ずしも特許のプロではない)出願人をサポートする立場と考えてみるといいでしょう。
●
いかがでしたでしょうか。
少し変わった考え方だったかも知れません。
特に上記の②と③は極論です。
気持ち②より③寄りの考え方のほうがベターという程度です。
しかし、このような考え方は、単にわたしが元特許庁審査官だったからというわけではありません。
また、弊所:東雲特許事務所(しののめ特許事務所)が、(必ずしも特許に強くない)個人発明家・小規模事業者を専門としているからというわけでもありません。
ビジネスのごく一般的な考え方を、審査官面接に当てはめただけです。
その意味では、ごく当たり前のことを述べたに過ぎなかっただけかも知れませんね。
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そんな東雲(しののめ)特許事務所へのお問い合わせは、
お気軽にこちらからどうぞ!
http://www.patande.com/お問合わせ/
(↑お問い合わせフォームが開きます。)
******************************
少しでもお役に立つ部分があれば幸いです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
東雲特許事務所(しののめ特許事務所)
弁理士 田村誠治(元特許庁審査官)
【東京都港区新橋】【東京都中央区八丁堀】【東京都北区田端】
【稀有な経歴】特許技術者→特許庁審査官→特許事務所運営
【楽しいホームページ】
個人発明家・小規模事業者専門の東雲(しののめ)特許事務所
http://www.patande.com/
【実案ドットコム】
個人・小規模事業専門&元特許審査官による実用新案申請代理
http://www.jitsuan.com/
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審査官と面接をしたいと思います。どのように臨めばいいでしょうか?
(A)一概には言えません。
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それは、出願人(つまり御社)と、審査官が、ともにメリットになるような対応を心がけることです。
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ちなみに、こちら側のメリットだけを考えて対応すると、なにが起こるでしょうか?
こちら側のメリットばかりを主張して、威圧気味に対応したら(笑)、審査官もいい気はしないでしょう。
ただそれよりも、もっと基本的なことがあります。
それは、審査官に対して「緊張」するのです。
こちらのメリットが得られなかったらどうしよう、という思考になって、失敗しないようにと緊張するのです。
★ちなみに、審査官面接のことで意外によく質問されるのは、「どうしたら緊張しないか?」という点です。この点についてはさらに別の記事でも述べてみます。
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●弁理士の立ち位置
御社の身近に弁理士がいれば、審査官面接に同席してもらうと、安心でしょう。
では、弁理士には、どのような立ち位置で臨んでもらうのがいいでしょうか。
これも一概には言えませんが、以下のような3つの考え方があります。
①弁理士は、出願人と審査官の橋渡しをする。
これは一般的な考え方でしょう。こう考えておいても間違いではありません。
②弁理士は、出願人とタッグを組んで、審査官と争う。
このような考え方が望ましくないことは、ここまでお読みになってくだされば、ご理解頂けると思います。
むしろ、同じタッグを組むなら、こう考えてみてはいかがでしょうか。
③弁理士は、審査官とタッグを組んで、出願人の利益を図る。
審査官は、敵ではありません。
審査官と弁理士は、ともに特許のプロとして、協同して、(必ずしも特許のプロではない)出願人をサポートする立場と考えてみるといいでしょう。
●
いかがでしたでしょうか。
少し変わった考え方だったかも知れません。
特に上記の②と③は極論です。
気持ち②より③寄りの考え方のほうがベターという程度です。
しかし、このような考え方は、単にわたしが元特許庁審査官だったからというわけではありません。
また、弊所:東雲特許事務所(しののめ特許事務所)が、(必ずしも特許に強くない)個人発明家・小規模事業者を専門としているからというわけでもありません。
ビジネスのごく一般的な考え方を、審査官面接に当てはめただけです。
その意味では、ごく当たり前のことを述べたに過ぎなかっただけかも知れませんね。
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最後までお読みくださり、ありがとうございました。
東雲特許事務所(しののめ特許事務所)
弁理士 田村誠治(元特許庁審査官)
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【稀有な経歴】特許技術者→特許庁審査官→特許事務所運営
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