外国出願
2015年05月25日
【Ｑ＆Ａ】国際出願をする場合、まず国内出願をしなくてはいけないのでしょうか？
（Ｑ）日本だけでなく、外国でも特許を取得したいので、国際出願（ＰＣＴ出願）を検討しています。聞くところによると、まず最初に日本で出願をして、一年以内に、国際出願をすることがあるそうですね。国際出願をする場合、まず国内出願をしなくてはいけないのでしょうか？最初から国際出願をしてはいけないのでしょうか？
（Ａ）最初から国際出願をしても構いません。
（注）本記事は、やや難しい内容が含まれています。「外国での特許取得」をお考えの際は、本記事の理解に時間を使わずに、弊所：東雲特許事務所（しののめ特許事務所）にお気軽にお問い合わせください。
●日本出願→国際出願を行う理由
上記のような、日本出願→国際出願を行う理由は、いくつかあります。
外国での特許取得は費用が掛かります。そこで、まず国内出願をして、日付けを確保します。その後、一年以内に、本当に国際出願するかを判断することができます。
また、発明を改良する可能性がある場合、同様に、まず日付けを確保しておきます。そして、一年以内に、改良発明の形で国際出願を行う、という考え方もあります。
●最初から国際出願を行うことのメリット
しかし、近年では、最初から国際出願を行うことのメリットが大きくなりました。
まず費用について、小規模事業者等の場合、国際出願の費用が軽減されたり、交付金が受けられたりします。
もっとも大きなメリットは、国際出願を行うと、サーチレポートが作成されることです。サーチレポートには、特許性に関する審査官の見解が述べられていますので、特許取得の可能性が判断ができる場合があります。
このサーチレポートは、特に小規模事業者等の場合、数か月程度で作成されることもあります。サーチレポートを利用すれば、上記の「本当に国際出願をするか？」を、より詳しく判断することができます。
また、発明を改良する場合も、上記と同様に、国際出願によって、日付けを確保しておくことができます（この場合、一年以内に、国際出願→国際出願という形になります。実はこの国際出願→国際出願という形は、上記の国内出願→国際出願と比べて、もう一つ大きなメリットがあります。
この点はまた別の項で述べます。）。
●国際出願もご検討ください！
特許事務所に依頼する場合、一般に、国内出願よりも国際出願の方が、手数料が高い傾向にあります。しかし、国際出願には、それ以上のメリットがあります。
外国での特許取得も視野に入れている場合には、国際出願もご検討ください。国際出願も、日本語で行うことができます（なお、外国での特許取得の際は、どのような手続きをとっても、最終的には、翻訳文が必要になります。）。
最後までお読みくださりありがとうございました。
東雲特許事務所（しののめ特許事務所）の田村でした。
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東雲特許事務所（しののめ特許事務所）
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【東京都港区新橋】【東京都中央区八丁堀】【東京都北区田端】
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（Ａ）最初から国際出願をしても構いません。
（注）本記事は、やや難しい内容が含まれています。「外国での特許取得」をお考えの際は、本記事の理解に時間を使わずに、弊所：東雲特許事務所（しののめ特許事務所）にお気軽にお問い合わせください。
●日本出願→国際出願を行う理由
上記のような、日本出願→国際出願を行う理由は、いくつかあります。
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また、発明を改良する可能性がある場合、同様に、まず日付けを確保しておきます。そして、一年以内に、改良発明の形で国際出願を行う、という考え方もあります。
●最初から国際出願を行うことのメリット
しかし、近年では、最初から国際出願を行うことのメリットが大きくなりました。
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このサーチレポートは、特に小規模事業者等の場合、数か月程度で作成されることもあります。サーチレポートを利用すれば、上記の「本当に国際出願をするか？」を、より詳しく判断することができます。
また、発明を改良する場合も、上記と同様に、国際出願によって、日付けを確保しておくことができます（この場合、一年以内に、国際出願→国際出願という形になります。実はこの国際出願→国際出願という形は、上記の国内出願→国際出願と比べて、もう一つ大きなメリットがあります。
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