寒さをポジティブに捉えよう【「一年が二季」なら幸せ】「AIに作品を学習されたくない場合の対応」の内閣府PDFはこちら
TOP └ 特許・実用新案の申請 └ 拒絶理由』>

2024年11月21日

完成品がないと特許は取れないか?【リライト版】

(Q)良いアイデアが思いつきました。
いま試作品を作っているところです。
完成品がないと、特許を出したり、特許を取ったりはできませんか?

(A)そんなことはありません。
完成品がまだできていなくても構いません。
特許の出願書類にはその物を作れることを十分に記載します。
それができれば、特許を出せますし、特許を取ることもできます。

<解説>
「特許を取るためには、アイデアレベルではだめで、完成品が必要!」
このような表現を目にすることがあります。

この表現は、ある意味正しいとも言えます。
ただ、誤解を与える表現でもあるように思います。

例えば、永久機関のようなものを考えてみましょう。
たしかに「アイデア」と言えなくもありません。
しかし、理論上、完成品は作れません。

永久機関として、特許を取ることはできません。
上記の表現が、このようなものを想定したなら、正しいと言えます。

しかし、上記の表現は、以下のような誤解を与えがちです。
その物を作れることが確実なものの場合です。
完成品がないと特許を出せないとか、特許が取れないという誤解です。

作れることが確実なら、あえて完成品を作るまでもありません。
特許出願できますし、特許を取ることもできます。
このことについて、以下4点ほど関連する事項を説明します。

computer_crt_monitor_desktop
ブログ広告(東雲7)
ブログ広告(ひーじー13)2ひーじー13お腹と背中gif
マスクポーチ画像poach2


(1)完成品が作れることを、きちんと説明する

実際に完成品ができていなくても構いません。
ただ、特許の要件の一つに「実施可能要件」があります。
特許の書類には、完成品を作れるように記載することが必要です。
この実施可能要件を満たしていないと、特許を取れません。

特許出願後に、作り方などの内容を追加することはできません。
特許の要件の一つで、新規事項は追加できません。
出願当初から、きちんと出願書類を記載することが重要です。

(2)早く出す

特許は、基本的に早い者勝ちです(先願主義)。
また、特許を出すのが遅れると、その間に、公知の技術が増えます。
発明の新規性や進歩性を否定される根拠が増えます。

完成品を作る前に、特許出願を急いだ方がよろしいです。
企業の開発の場でも、製品の開発・製造と特許を並行して進めます。

(3)審査官もわからない

発明者が完成品を作ったかどうか?
一般的には、特許の出願書類を読んだだけでは、わかりません。
(私も審査官時代に完成品の有無について意識したことはなかった。)

たしかに、完成品があるほうが、特許も説得力があるかも知れません。
しかし、それはまた別の話しです。
(1)の実施可能要件も、そこまでを要求するものではありません。

(4)そもそも発明とは?

そもそも発明とは、
✔アイデア(思想)であって、物(完成品)そのものではありません

例えば「細くて長いものを持ちやすくするために、補助部材を設ける」
そんな『アイデア』があるとします。

このアイデアを具体的に適用した『物(完成品)』は様々です。
ペンであっても、スプーンであってもいいのです。

そして、特許の出願前に、すべての物の完成は必要ありません。

■いかがでしたでしょうか

近年では、ネット上にも、特許に関するさまざまな情報があります。

基本的には、その情報をどう使うかは自己判断・自己責任です。
うのみにしないことです。
勘違いされがちな情報について、正しい情報をお伝えしていきます。

<元記事>

<関連記事>当ブログのリライトについて

<お知らせ>
この続きに本文の<機械翻訳>があります。
本記事がいいなと感じたら「シェア」や「いいね!」をお願いします!
「シェア」「Tweet」「いいね!」ボタンは一番下にあります。
スマホの方は、青字に白の「鳥」や「f」ボタンを押してください!

当ブログのサイトマップはこちら!

********************************
【PR】個人様・社長様に特化&元特許審査官が運営する特許事務所!
「おすすめの特許事務所」「おすすめの弁理士」を目指します!
そんな東雲特許事務所(しののめ特許事務所)へのお問い合わせは、
お気軽にこちらからどうぞ!
https://www.patande.com/お問い合わせ/ 
(↑お問い合わせフォームが開くだけですのでご安心ください。)
********************************

東雲特許事務所(しののめ特許事務所)
弁理士 田村誠治(元特許庁審査官)
【東京都港区新橋】【東京都中央区八丁堀】【東京都北区田端】
【稀有な経歴】特許技術者→特許庁審査官→特許事務所運営

【楽しいホームページ】
個人発明家・小規模事業者専門の東雲(しののめ)特許事務所
https://www.patande.com/
【特許ドットコム】
個人・小規模事業者のための特許出願
https://tokkkyo.com/
【実案ドットコム】
個人・小規模事業専門&元特許審査官による実用新案申請代理
https://www.jitsuan.com/
【商標ドットコム】
信頼・明確・安心の商標登録申請代理<商標ドットコム>
https://www.shohyou.com/
【ここだけの情報満載のブログ】
個人発明家向け特許・発明教室~目指せ一攫千金!~
https://www.tokkyoblog.com/
【本音モードのブログ】
弁理士のプライベートブログ~弁理士の視点&審査官の視点~
https://ameblo.jp/s-tam1104/
【Facebook】
Facebookページで、より密な情報交換の場をご提供します。
https://www.facebook.com/shinonomepat
【note】
noteはじめました!ブログとYouTubeを同時に楽しめます。
https://note.com/tokkyoblog

特許ドットコム  実案ドットコム2  商標ドットコム2  ロゴ+東雲特許事務所(250×220)
東雲ブログのバナー
ひーじーサムネイル付き画像2hiijii13

idecompany

東雲youtube
https://youtu.be/sJgjSOk72i4
音は出ませんのでぜひご覧ください

<機械翻訳>

Can't you get a patent without a finished product? [Rewritten version]

(Q) I've come up with a great idea.

I'm currently making a prototype.

Can't you file or obtain a patent without a finished product?

(A) Not at all.

It doesn't matter if you haven't made a finished product yet.

In your patent application documents, you should fully describe how you can make the thing.

If you can do that, you can file and obtain a patent.

<Explanation>

"To get a patent, you can't just have an idea - you need a finished product!"

You may see this expression.

This expression is correct in some ways.

However, I think it can also be misleading.

For example, let's think about something like a perpetual motion machine.

It's true that it could be called an "idea."

However, in theory, you can't make a finished product.

As a perpetual motion machine, you can't get a patent.

The above expression is correct if you are thinking of something like this.

However, the above expression is prone to misunderstandings, such as the following.

This is for cases where you are certain that you can make the thing.

It is a misconception that you cannot file a patent or obtain a patent without a finished product.

If you are sure that you can make it, there is no need to go to the trouble of making a finished product.

You can file a patent application and obtain a patent.

Below are four points related to this.

(1) Properly explain that you can make a finished product

It is not necessary to actually make a finished product.

However, one of the requirements for a patent is the "enablement requirement."

The patent document must be written so that the finished product can be made.

If this enablement requirement is not met, you will not be able to obtain a patent.

After filing a patent application, you cannot add content such as how to make it.

One of the requirements for a patent is that new matter cannot be added.

It is important to fill out the application documents properly from the beginning of the application.

(2) File early

Patents are basically first come, first served (first to file).

Also, if you delay filing a patent, more technology will become publicly known in the meantime.

This will increase the grounds for denying the novelty and inventive step of your invention.

It is better to hurry up and file a patent application before making a finished product.

In corporate R&D, product development and manufacturing and patents are done in parallel.

(3) Examiners don't know

Did the inventor make a finished product?

Generally, you can't tell just by reading patent application documents.

(I never thought about whether there was a finished product when I was an examiner.)

It's true that a patent may be more persuasive if there is a finished product.

But that's another story.

The enablement requirement in (1) doesn't require that much either.

(4) What is an invention anyway?

An invention is,

✔ an idea (thought), not a thing (finished product) itself.

For example, let's say you have an idea: "provide an auxiliary part to make it easier to hold thin, long objects."

There are many different "things (finished products)" that are concrete applications of this idea.

It could be a pen or a spoon.

And it's not necessary to complete all objects before filing a patent application.

■What did you think?

These days, there is a lot of information about patents on the internet.

Basically, how you use that information is at your own discretion and responsibility.

Don't just accept it at face value.

We will provide you with the correct information about information that is often misunderstood.



寒さをポジティブに捉えよう【「一年が二季」なら幸せ】「AIに作品を学習されたくない場合の対応」の内閣府PDFはこちら

Google