2016年03月10日
弁理士に依頼する際やご自身で特許を出すときに最低限確認すべきこと
本ブログでは、特許や実用新案の出願書類の書き方などについても記事を書いています。
これらの記事は、特許や実用新案の出願書類のクオリティを高めるのに役立つでしょう。
本記事では、
そもそも、あなたが特許と実用新案を出して大丈夫か？
という観点から、２点ほど注意点を述べてみます。
特に、あなたが会社にお勤めの場合、ご自身で特許を目指す際に、ご確認頂きたい事項です。
（１）職務発明かどうか？
あなたが会社にお勤めの場合、あなたが個人的に発明したものであっても、職務発明に該当することがあります。
職務発明については、会社の規則をご覧頂くか、弁理士（特許事務所）にお尋ねください。
職務発明に該当すると、社内の規則等によっては、ご自身で特許を出せない場合もあります。
それを確認しないで、勝手にご自身で特許出願をすると、会社の規則に違反することになりますので、十分にご注意ください。
特に、４月からは、職務発明に該当する場合、「特許を受ける権利」が会社に帰属して、はじめから発明者のあなたには、特許を出す権利がないという場合があります（★注）。
（★注）では、特許を受ける権利が会社に帰属した場合で、会社が「特許を出願しない」と決定した場合は、どうすればいいでしょうか？
あなたの発明は埋もれてしまうのでしょうか？
この点については、別の記事でご説明します。
（２）新規性を喪失していないか？
あなたが創作した発明であっても、特許を出願する前にその発明を公開してしまうと（新規性を喪失すると）、原則として特許を取れません。
公開したのが特許出願の日前６か月以内であれば、例外的に救済できる場合がありますが、それより前に公開していると、例外もありません。
会社内で雑談レベルで同僚とお話しされたり、ネットでＳＮＳやYouTubeや掲示板に書き込んだりするだけでも、発明の新規性を喪失することがありますので、ご注意ください。
●
いかがでしたでしょうか。
以上の点は、ご自身で特許を出す場合も、弁理士（特許事務所）に依頼する場合も、同様です。
本記事では、特に気を付けたい点を、２点述べました。
個々の事情によって、他にも気を付けることはいろいろあります。
弊所：東雲特許事務所では、ご依頼の際には、上記２点も含めて、いくつか確認させて頂きます。
安心して特許や実用新案を出すことができます。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
【ＰＲ】業界の常識も、世間では常識にあらず。多くの方にサービスを提供する中で、お客様の立場に立ったサービスを提供します！
そんな東雲（しののめ）特許事務所へのお問い合わせは、
お気軽にこちらからどうぞ！
http://www.patande.com/お問合わせ/
（↑お問い合わせフォームが開きます。）
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
少しでもお役に立つ部分があれば幸いです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
東雲特許事務所（しののめとっきょじむしょ）
弁理士 田村誠治（元特許庁審査官）
【東京都港区新橋】【東京都中央区八丁堀】【東京都北区田端】
【稀有な経歴】特許技術者→特許庁審査官→特許事務所運営
【楽しいホームページ】
個人発明家・小規模事業者専門の東雲（しののめ）特許事務所
http://www.patande.com/
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