2015年01月31日
【Ｑ＆Ａ】理系でなくても弁理士になれますか？
（Ｑ）特許を扱う弁理士は、「理系の弁護士」とも言われるそうですが、理系でなくても弁理士になれますか？
（Ａ）なれます。
まず、弁理士試験では、理系の大学出身であることは要求されていません。
試験の内容も、理系の大学出身者に特に有利ということはありません。
実務の上で扱う「発明」は、必ずしも高度な理系の知識を要するものだけではありません。
以上のような点を考えても、理系でなくても弁理士になれます。
理系の知識が必要であれば、必要なときに身に付ければいいと思います。
＜補説＞
今日はちょっとユルイ話題で、よく聞かれる質問に私見で答えます。
弁理士と言っても、２種類あります。
特許事務所を経営する弁理士（経営弁理士）と、特許事務所に勤務する弁理士（勤務弁理士）です。
また、特許事務所に勤務するスタッフには、弁理士を目指して勉強中の者（特許技術者）もいます。
上記のいずれかによって、必要なスキルは異なります。
以下は私見ですが、ご参考まで。
＜経営弁理士＞＜勤務弁理士＞＜特許技術者＞
①経営のスキル Ａ
②法律のスキル Ｂ～Ｃ Ａ～Ｂ Ｂ～Ｃ
③技術のスキル Ｂ～Ｃ Ａ～Ｂ Ａ
Ａ：必須のスキル（持っていないと成り立ちにくいスキル）
Ｂ：必要なスキル
Ｃ：必須ではないが、持っていた方が有利なスキル
②には、特許庁との対応に必要な一連のスキルが含まれます。
③は、発明を理解するスキルが含まれます。必ずしも高度な理系の知識が必要とは限りません。
特許事務所には、実質的に弁理士一人で経営しているところもあります。
このような場合は、その弁理士は、経営弁理士であると同時に、勤務弁理士であると言えます。
そうすると、①～③のすべてにおいて、Ａ（必須）である必要があります。
こういう事務所運営の形態は、士業には比較的よくあることですが、なかなか大変ですね。
そこで、勤務弁理士や特許技術者とともに運営する特許事務所があります。
この場合、上記のような士業独特な形態よりも、一般の企業のような形態に近づきます。
つまり、経営者（経営弁理士）は、経営に専念し、それ以外の部分を従業員に補ってもらいます。
理系でない弁理士でも、経営手腕を発揮して成功しているケースは、多々あります。
理系でないから、弁理士にはなれない、と考える必要はありません。
弁理士になりたいと決意されたときには、まず将来どのような姿になりたいかを想像してみるのもよろしいかと思います。
ご参考になれば幸いです。
最後までお読みくださりありがとうございました。
東雲特許事務所（しののめ特許事務所）の田村でした。
＜お知らせ＞
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東雲特許事務所（しののめ特許事務所）
弁理士 田村誠治（元特許庁審査官）
【東京都港区新橋】【東京都中央区八丁堀】【東京都北区田端】
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（Ａ）なれます。
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＜経営弁理士＞＜勤務弁理士＞＜特許技術者＞
①経営のスキル Ａ
②法律のスキル Ｂ～Ｃ Ａ～Ｂ Ｂ～Ｃ
③技術のスキル Ｂ～Ｃ Ａ～Ｂ Ａ
Ａ：必須のスキル（持っていないと成り立ちにくいスキル）
Ｂ：必要なスキル
Ｃ：必須ではないが、持っていた方が有利なスキル
②には、特許庁との対応に必要な一連のスキルが含まれます。
③は、発明を理解するスキルが含まれます。必ずしも高度な理系の知識が必要とは限りません。
特許事務所には、実質的に弁理士一人で経営しているところもあります。
このような場合は、その弁理士は、経営弁理士であると同時に、勤務弁理士であると言えます。
そうすると、①～③のすべてにおいて、Ａ（必須）である必要があります。
こういう事務所運営の形態は、士業には比較的よくあることですが、なかなか大変ですね。
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この場合、上記のような士業独特な形態よりも、一般の企業のような形態に近づきます。
つまり、経営者（経営弁理士）は、経営に専念し、それ以外の部分を従業員に補ってもらいます。
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理系でないから、弁理士にはなれない、と考える必要はありません。
弁理士になりたいと決意されたときには、まず将来どのような姿になりたいかを想像してみるのもよろしいかと思います。
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