【Q&A】構成の一部を削除した発明について【Q&A】特許の出願書類に先行技術文献を記載する意義について
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2014年11月10日

【Q&A】情報提供のメリット・デメリット

(Q)特許公報が発行されたものの中に、まだ特許になってはいないのですが、将来的に特許になっては困るものを見つけました。情報提供という制度があるそうですね。情報提供のメリット・デメリットを教えてください。

(A)情報提供は、特許出願された発明が特許されるべきではないときに、その理由や証拠(主に、先行特許)を情報として提出するものです。単に、特許になっては困るからと言って、なんでもかんでも情報提供をしてよいというものではありません。

以下ご説明しますが、メリット・デメリットと区別するのは難しい面もあります。そこで、情報提供により、どのような影響があるかという観点から、ご説明します。

●情報提供をする「メリット」


①審査官による情報の利用
情報提供として出された意見や資料は、審査官はほぼ目を通します。審査の負担軽減に役立つことがあるからです。情報提供者としては、有用な情報を提示することで、より精度の高い審査結果が期待できます。

②審査官が慎重になる
わたしの個人的な意見としては、情報提供の本質的な意義はこの点です。

情報提供された意見や資料だけで、審査が終了してしまうことなんてことは、ほとんどありません。情報提供されたということは、その特許が、当事者にとって、重要な特許と言うことです。

もちろん、審査は、どの案件であっても、平等に、万全の審査結果を出すべきです。とは言っても、審査官の心情心理として、情報提供された案件の審査に慎重になるのは、当然です。この点でも、より精度の高い審査結果が期待できます。

以上は、ある意味、情報提供をする側の「メリット」とも言えるでしょう。

●情報提供をする「デメリット」


一方、情報提供をする側の「デメリット」も考えてみました。

単に特許になっては困るからと言って、なんでもかんでも情報提供をしてよいというものではありません。最もよくないのは、中途半端な情報を提供することです。この場合、審査官による十分な先行特許調査が行われないおそれがあります。

ここからは少し専門的になりますが、ぜひお読みください。

仮に、情報提供する先行特許をAとします。特許になってほしくない相手方の発明をBとします。

先行特許Aが、発明Bに類似している場合、審査において、発明Bの特許性が否定されます。

審査においては、拒絶の理由となり得る先行特許(この場合、先行特許A)が発見されたときは、
その段階で、先行特許の調査を終了して、拒絶の理由を出願人に通知することができます。あくまで、「できる」なので、審査官は、さらに先行特許の調査をすることもありますが(多いですが)、終了することもできるのです。

しかし、先行特許Aの発明Bに対する「類似度」がそれほど高くないとしましょう。この場合、その相手方は、比較的簡単に、拒絶の理由を解消することができるかも知れません。例えば、発明Bを、少しだけ変更して発明B’にして、特許にすることができるかも知れません(発明B’が、依然として、特許になっては困るものだったら・・・)。

実際は、発明Bに対して、「より類似度が高い」先行特許が存在するかも知れません。それが、中途半端な情報提供がされたばかりに、審査官によって、そうした先行特許が発見されないかも知れません。

そして、ひとたび特許になってしまうと、その特許を無効にするのは一苦労です。情報提供する際には、審査官の審査をきちんとアシストできるような、良い情報(先行特許)を提供するようにしたいものですね。

●東雲特許事務所の情報提供の対応について


弊所:東雲特許事務所(しののめ特許事務所)でももちろん、情報提供のお手伝いをいたしております。審査官の経験が活かせる仕事なので、大変やりがいがあります(いわゆる無効資料調査も同様です)。

もっとも、「特許の潰し屋」のようなイメージではありません(笑)。あくまで、「特許の適正化」という、公益的観点の仕事と考えています。

基本的には、どのような技術の案件でも対応可能です。ただし、弊所のお客様の特許に対する情報提供や無効資料調査については、お受けできません。

逆に言えば、わたしどものお客様になって頂くと(例:新規特許出願のご依頼など)、わたしどもが情報提供をしたり、特許を無効にしたりする側に回ることはございません(笑)。結局、弊所としては、一つの技術分野については、最初にご依頼くださった一社様からしかお受けできませんね。

情報提供のご依頼や、新規特許出願など、お問い合わせやご依頼などお待ちしています。ただし、弊所は、小規模事業者・個人様・起業家の皆さまを優先することから、中小企業以上の法人様からのご依頼は、案件数を制限させて頂くことがある点をご了承ください。

最後までお読みくださりありがとうございました。
東雲特許事務所(しののめ特許事務所)の田村でした。

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